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2005年9月

2005年9月29日 (木)

モスラ誕生への長くて短い道のり…

取り急ぎ経過報告です。画像やレイアウトにこだわってる時間が無いので一部お見苦しい写真がございますがご了承ください。苦笑

tamago01

養鶏所のスナップではありません。
レジン抜きの達人A原型師(匿名希望)が連日の徹夜で量産したモスラの卵100個!!
彼は力尽きましたが、その努力を無駄にしないためにも今は前に進むしかないのですぅ~

ino1サンドペーパーでタマゴの表面のパーティングラインをひたすら消す私…
マスクはオーバーに見えますが、数が数ですのでこれ無しでペーパーがけすると、
レジンの粉末で鼻や気管が一瞬でやられてしまいます。

sand01そのエプロン、100円ショップのダイソーで見たことあるなんてつっこみはしないでね 笑
30個を超えたあたりから手に力が入らなくなり、50個を超えたころには指がしびれて感覚が無くなってきましたぁ~(TT)

nagata01ウルティメイトガメラなどの原型製作でおなじみのイワクラ最年少にして妻子持ちの永田原型師は
平成ウルトラや平成仮面ライダーもこよなく愛する24歳。

burasi01

ひたすらタマゴの下地塗装中、しかしシンナーに弱い彼は、この撮影の後、
防塵マスク(防毒じゃないのがミソ)装着の甲斐もなく、ラッカーシンナーの臭気と連日の過労がたたってダウン(TT)

nakamura01 最近僧侶のような浮世離れした雰囲気の漂ってくる全身アーミールックの彼は
メカゴジラなどの細密メカ造型を手がけている中村原型師。
マッチ棒の先に絵を描ける彼の塗装の精度は室長の私もかないません(^^;)
異性にもまったく興味を示さず、模型製作が生きがいの彼の唯一の楽しみは趣味は東急ハンズめぐり…
さすが模型が恋人!!ラッカーシンナーの悪臭もものともせずマシンのように塗り上げてゆきます。

てなかんじで今日はこの辺で…

2005年9月23日 (金)

イベント限定品「モスラ誕生」

DSC00001またまたごぶさたです。
連日寝る間も無いくらい忙しくて更新滞っておりました(0o0;)
なかなか新原型まで手が回らないので、私の原型作品ではございませんが限定品の紹介です。

いつもお世話になっているイワクラ協力店のアストロゾンビーズさんが
東京スーパーフェスティバル37に参加されるとの事で、協力店様応援アイテム第二弾「モスラ誕生」です。
今回は完全新原型!!
原型はリアルな造型でイワクラを黎明期から支えているベテラン原型師の元木秀樹氏。
ベースのアレンジは甲高い声で、いつもおばちゃんと間違われる新人原型師永田大輔くん。

DSC00004写真は試作品ですが、これを塗るのにプロ原型師で3時間かかりました。
商品版は若干精度が落ちるとはいえ、今回のイベントの為にご用意するのは100個…
これはイワクラ原型師による完全国内生産なので、私と部下だけで複製して塗り上げなければなりません。
どうにかして能率よく塗装する方法を考えなければ…どうする…どうするよ…(^^;)

この商品に関する詳しい情報はコチラまで

TM&(C)1961 TOHO CO.,LTD.
※画像の無断転載・複製・改変を禁じます

2005年9月 7日 (水)

バラダキ様 最終形態

BARAMAE雑誌発表も終わってしばらくたちましたので、
バラン最終形態画像UPしました。
バラン出現シーンの再現です。
(スケールとあわせたポンポン砲とか足元に並べたいですけど、誰か作ってくださいませんか?)

岩肌などを見ていただければわかりますが、
今までのようなリアル志向とは違って、
撮影時のハリボテっぽいなチープさも再現しました。
着ぐるみ再現主義のイワクラですから、今度はセットの質感も再現してみようという試みです。

BARAYOKOBARAUSIRO まだ型どり作業が終わってないので色は塗っていませんが、
バランの色って茶と言う人と、緑と言う人が半々づつくらいいるのが面白いですね。
たぶん茶という人は「怪獣総進撃」、緑という人は「人工着色のポスター」のイメージなんでしょうか?TENOHIRA

TM&(C)1958 TOHO CO.,LTD.
※画像の無断転載・複製・改変を禁じます

2005年9月 6日 (火)

ゴジラテストショットとポリストーンの話

testshot01   長い間更新も滞っておりましたが、新パソコンもセットアップ完了しました。

今日は「メカゴジラの逆襲版ゴジラ」のテストショットのご紹介です。
このゴジラも食玩サイズでの商品化は初だと思います。
このゴジラはメガロ版ゴジラと対して変わらない印象を持っている方が多いかもしれません。
私も自分が作り始めるまでは、このゴジラのイメージがいまいちつかめませんでした。
でもそれは雑誌などに使われている写真が、撮影会で撮影されたものだからであって、
その後、顔などに大幅な改造が加えられ、劇中では前作までの正義感溢れる顔から一転して、かなり厳つい顔してますよね。

ですから怪獣の絵本などをよく読まれていた方には、劇中の厳つい顔の着ぐるみを再現したこの造型はちょっと違和感があるかもしれませんね。

写真はレジン抜きしただけのものなので、真っ白ですがモールドは原型に忠実に再現されました。
レジンは硬化するときに縮小にムラがあるのですが、パーツの合いも良好です。
今回のゴジラを含めてコンプリートシリーズは、原型~生産~塗装~最後の梱包まで

国内でのイワクラ原型師による完全な手作業で材質も国産レジン100%を使用しております。

レジンでできたものは、ポリストーン(※1)に比べて材質にある程度の粘りがあるので、多少の事では割れません。
よってテストショットも安心して触っています。

testshot02ではここでポリストーンについての話題を少々…
私は中国に行くまで、
なぜ中国の製品は脆いポリストーンをやめてレジンを使わないのだろう?と思っていました。
でも実際、中国の工場でポリは破損が多いのでレジンを使ってくれないか?と依頼すると、
どこの工場の技術者も
「いまなんとおっしゃいました?そんなのありえないです」みたいな反応をされます。
もちろん彼らは悪気があって言っているわけでもないですし、めんどくさがっているわけでもありません。
混じりっけの無いレジン100%を使うというシステムそのものが無いのです。
塗装などでかなり無茶を言っても答えてくれる工場でも、この無茶だけはなかなか聞いてもらえません。

ガレキ黎明期の大阪で、海洋堂やイノウエアーツ(内田模型)、ゼネプロなんかを自転車で走り回って少年期を過ごした私には
怪獣キット=レジンなんですが、中国でレジンを使うという事は、
ちょうど「カルピスを薄めずに原液で飲む!!」というくらいありえない事みたいです(^^;)
人件費だけでなく石油価格の高騰により、レジンの価格も値上がりしてるので、
現実的に採算があわないのかもしれませんね。
またプライマーの類が普及していないのか
中国の塗料はレジンへの定着が悪いみたいです。

testshot03大人の趣味として脆く壊れやすいポリストーン製のスタチューなどが広く受け入れられている西洋諸国と違い、
地震列島なのに住宅事情の関係で、机の上やテレビの上にフィギュアを置く習慣があり、
なおかつフィギュアを投資対象とし、開封せずに保存、転売する事が頻繁に行われている日本では、
壊れやすいポリストーンは万人向けとは言えませんが、
イワクラの商品は折れやすい部分に弾力のある
ピューター(※2)を使うなどして工夫をしてきました。
でも、まだまだよい良い商品作りのためにも、もっと生産工場と時間をかけて新素材、新技法を開発してゆく必要がありそうですね。

TM&(C)1975 TOHO CO.,LTD.
※画像の無断転載・複製・改変を禁じます

※1 高分子素材(ポリ)と石粉(ストーン)を混ぜ合わせて作られており、 プラスチックに近い精度と石に近い重さを持つ素材。 
※2 スズを主体とする合金の物質名。もしくはその合金によって作られた製品。

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