フランケン 幻のベース仕様
お久しぶりです(^^)
多忙の為というのが一番の原因ですが、このブログも有名になりすぎたので、
様々な事情で、ざっくばらんに新製品情報などを書き込むのが難しくなっております。
かといってそんな事を言っているとな~んにも書き込めなくなるので、
新情報は公式サイトのほうに任せておいて、のんびり過去の原型紹介でもしてみようと思います。
今回紹介する原型は「ゴジラ特撮大百科DX」の「フランケンシュタイン」です。
材質はいつものようにアルミ線の芯に、スカルピーによる造型です。
これは私が久しぶりに手がけた人型造型物で(ユー●ンの妖怪以来かも)
中国でも納得の監修をしてきたのに、日本に届いた製品は「…!!」だったものの一つですね(苦笑)
原型は写真でもわかるように、人体の筋肉や骨格を忠実に再現してたんですが、
製品版ではパーティングラインが…(--;)
原型の出来が100%だとすると、製品版は必ずそれよりか悪くなります。
それが90~80%なら大成功ですが、70%になっちゃうものもあります。
それは選ぶ工場によって左右される場合もありますが、今回のように腕のいい工場に依頼しても、
キャラクターごとに製造の担当チームが異なるので、腕の悪いチームに当たってしまったりすると、稀にそういう悲劇も起こってしまいます。
それを防ぐために中国に飛び、監修を行うのですが、納得のいくサンプルを見て、安心して帰国すると…
一ヶ月後に届いた商品を観てギョッ!!
これを防ぐには現地に365日滞在し「中国の人」になるか、国内生産で目の届くところで全ての作業をさせるしか解決策は無さそうです(^^;)
それはさておき、この写真を観てください
本来フランケンのベースには、表情違いの頭部が収納できるようになっていたのです。
フィギュアの仕様ってのは作っている最中でもいろんな事情でコロコロ変わります。
これは当初、二種類の首を付け替えする際、
もう一つの首を無くさないようにと考えた案だったのですが、
結局、二種類別々に出すとのことだったので、この案は没になりました。
もしお客様の手元にこのフランケンがございましたら、意味ありげなベースの岩山を見て、
そんなアイデアもあったのだと、一瞬思い出していただければ幸いです。
TM&(C)1965 TOHO CO.,LTD.
東宝映画「フランケンシュタイン対地底怪獣」より
※画像の無断転載・複製・改変を禁じます
« 公害怪獣ヘドラ駿河湾に出現! | トップページ | ゴジラ1954帝都を去るver.2 »
「1 イワクラでの仕事」カテゴリの記事
- 「ミニラ」参上!!(2014.04.18)
- ゴジラ1954帝都を去るver.2(2006.08.08)
- フランケン 幻のベース仕様(2006.04.30)
- 公害怪獣ヘドラ駿河湾に出現!(2006.02.19)
- 頚椎靭帯損傷(2005.12.23)
「フランケンシュタイン」カテゴリの記事
- フランケン 幻のベース仕様(2006.04.30)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント