分割作業とレジン収縮について
キンゴジは現在、細部の質感の仕上げをしながら分割作業中です。
昔のガレージキットのように出来上がった原型をノコギリでバッサリなんていう無粋なことはしません。
ノコギリを使うと幅1mmくらいが大鋸屑(おがくず)となって消え去ってしまいますが、
ミニスケールの模型にとって1mm幅消えるという事はプロポーションがそのものが変わってしまうので、
アートナイフを使って慎重に分割します。
その後、組み立てや仮組を容易にするためのダボとダボ穴を作っていきます。
これをつける事で接着剤なしで、仮組みできる作りにしています。
ダボがあると接着時に取り付け角度を間違える事も無く、
さらにエポキシ系接着剤など硬化時間がかかる接着剤でもパーツがズレたり落ちたりする心配がありません。
プラモデルを作った経験がおありの方なら、ニッパーとカッター、接着剤さえあれば
10分くらいで組み上げる事ができるでしょう。
↑このように接着剤を使わずに仮組み出来ちゃいます。
ただここで問題なのがレジンの収縮率。
レジンは硬化する事によって、ほんの僅かに収縮するのですが大きいパーツほど収縮率が高く、
小さいパーツはほとんど収縮しません。
なので原型ではぴったりはまっていたダボが、
キットになるとキツつてはまらないという事もありえます。
今回のゴジラも胴体部分のパーツなどはそれなりの大きさなので
過去の作品と同じように、背びれの土台部分がごっそり外れる事で、半中空状態にして収縮を最小限に抑える工夫はしています。
でもダボとダボ穴は0.5mm縮んだだけでもはまらなくなってしまうので、
もうそこは神頼みですね。
過去の作品でも同じシリコン型、同じレジンを使ってもはまるキット、はまらないキットがありましたので、
最悪ハズレに当たってしまった場合は、
これもガレージキットの楽しみと割り切ってダボ穴をモーターツールなどで広げるか、
ダボそのものを切り落として接着してください。
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