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2012年11月12日 (月)

真空脱泡器格安販売のご案内

Img_52731


以前、真空脱泡器に関する記事を書いてから、「真空脱泡器」とか「真空脱泡機」というキーワードで検索してこのブログに訪れる方が多いので正直驚いています。
たしかにガレージキットを嗜む方なら、今時ほとんどの方がご存じでしょうけど、いざ購入したり、使用したりとなるとまだまだ一般的と言うには程遠いシロモノですよね。

一般的な20~30㎝クラスのガレキが抜けるサイズの真空脱泡器は新品で買うと50~60万円はします。
でも今回自分が購入したものは、趣味で真空脱泡器を製作販売されている個人の方から、
リビルド品の真空ポンプを使ったものを譲っていただき、ズバリ10万円でした。

ガレージキットの量産は「抜き屋」と呼ばれる専門の業者にキットの量産を任せるのが一番安全で確実な方法ですし、
抜き屋さんの熟練された成型品のクオリティーは、いくら個人で真空脱泡器を買ったところで決してマネできるものではありません。

でも実際にWFなどに参加されているディーラーの方ならご存知でしょうけど、
20~30個しか売れないキットの量産を何十万円も払って抜き屋さんに依頼していては、トントンどころか大赤字です(苦笑)

はっきり言って自分で抜くのは時間もかかるしリスクもあります、仕上がりだってプロの抜き屋さんには敵いませんが、
よっぽど売れるキャラクターと、世間をうならせる技量が揃わない限り、
抜き屋さんに抜いてもらったガレキで利益を出すというのはかなり難しい事です。

お祭り気分でイベントに参加してるので利益なんていりませんという方なら絶対に抜き屋さんをお勧めしますが、
ガレキで食っていきたい、もしくは本業の少ない給料をガレキ販売で補って家族に少しでも楽をさせてあげたい←(自分はコレ(笑))という方には、
真空脱泡器は、まさしく必須アイテムと言えましょう。

という事で、真空脱泡器を探してこのブログに辿り着いた方に、
自分と同じように少しでも安く真空脱泡器を手に入れていただきたいと思い、
以前自分に真空脱泡器を売ってくださった大川さんから連絡先掲載の許可もいただきました。
真空脱泡器を本気で格安で手に入れたい方は下記に連絡をとってください。

リビルド品の真空ポンプを使った格安真空脱泡器のご購入のご相談↓

大川まこと様

こちらに連絡を取っていただいて、作る作品のサイズなどをお伝えいただければ
それに応じてポンプやデシケーターのサイズ、その他オプションなどを提案してもらえますので、
納得いった時点でオーダーメイドで真空脱泡器を作って貰えます。
なお上記のアドレスからご注文いただくと送料サービスしてもらえるそうです。
真空ポンプは数十キロの重量がありますので送料は本当にバカになりませんよ(笑)

注意事項
真空ポンプはあくまでリビルド(中古品)になりますので、
仕様によって価格も変動しますし、ポンプの種類や引き渡しできる期間も変わってきますので、そこは各自ご相談ください。

また専門業者ではなく、あくまで個人の方なので、
ネットオークションと同じく個人売買になりますので最低限の礼節は守ってください。
自分はこの方から安く真空脱泡器をお譲りいただき、かつアフターサービスも親切丁寧な方だったので、
恩返しだと思って宣伝させていただきますが、
バックマージンなどをいただいているわけではございませんので、
取引に関する一切のトラブルに関与いたしません。
よって取引に関するすべての事は、取引される方自身でご判断ください。

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価格:315,000円(税込、送料別)

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価格:420円(税込、送料別)

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造型用工具、マテリアルなど」カテゴリの記事

コメント

突然失礼致します、ブログを拝見させて頂きました。東京都稲城市に住んでいる高校2年生の兼子 蓮というものです。今進路にとても悩んでいます。、私が将来なりたい職業は、井野宏紀さんと同じくフィギュア原型師か特殊造形師なのですが、それらの職業につくには専門学校で学べばいいのか、それとも大学で学べばいいのかどちらがいいのかよくわからず迷っています。もしよければアドバイスを頂ければ嬉しいです。よろしくお願い致します。

兼子さん
書き込みありがとうございます。
土日は家族サービスに徹していたのでご返信が遅れてしまいごめんなさい。
そしてご質問の件、大変難しい問題ですね。
将来を真剣に考えていらっしゃる学生の方に、
通信教育のフィギュア原型師育成講座のような、ありえない甘い話を吹き込む気はないので、
かなり厳しい話になりますけど、噓の無い話を書かせていただきます。

現在、日本のフィギュア原型師はおよそ200人、平均年齢25歳で平均年収はたったの150万円です。

私は原型師はもちろん、原型師を使う立場のお仕事も両方経験しましたが、
まず大前提として原型師になるという事は、一般的な人としての幸せを捨てる覚悟が必要です。
造型の腕と、多少の営業トークができれば飢え死にはしません。
でも副業や、ご両親からの経済的な援助、家賃収入などの不労所得などがどれも無い状態(私もそうでしたが…)では、
自分の家を建て、奥さんや子供を養っていくというごく当たり前のささやかな幸せはまず望めないでしょう。
それを覚悟の上なら職業としての原型師という選択肢もありでしょう。
高校生が選択するにはあまりにも重い選択ですね。
ちなみに自分はいろいろ足掻いた末にサラリーマンになり、フィギュアを趣味にした事で、
いまマイホームも妻も、そしてもうすぐ産まれる子供も手に入れました。
原型師を本業としていてはたぶん叶わなかった夢です。

原型師として生計をたてるのがどんなに大変かはここでは書ききれないので省略するとして、
原型師になるには、大学か専門学校かどちらがいいかという質問にお答えするとすれば、

どちらにいく必要も無いです。強いて選ぶなら専門学校のフィギュア科でしょう。

自分が若い頃は、フィギュア科のある専門学校など無かったので、4年生芸大の美術学科の彫刻コースを卒業しましたが、
芸大で学んだ事で、原型師をやる上で何一つ役立った事は無いです。
フィギュア原型師としてやっていくには、芸大や美大を一発合格するくらいのデッサン力は必要です。
そういう意味で受験してみる価値はあるかもしれません。
でも芸大で学ぶ事は「自分の個性をどう表現するか?」であって、
「目の前にある資料写真にいかにソックリのフィギュアを作るか?」では無いのです。
キチンとしたデッサンを描けるクラスメートがどんどん暴走して
わけのわからんゴミのような抽象芸術を作るのを見ながら、
つくづく学校を間違ったと思ったものです(苦笑)

過去の日記にも書きましたが、原型師はアーティストではなく職人。
一発屋でなく、職業で長くやっていける原型師に必要なのは、
個性を出すことではなく、逆にいかに自分を殺し、資料に忠実な造型ができるか?
アレンジは自分の個性を出すためではなく、よりモチーフに似せるためだけに用います。
だから芸大や美大で学ぶ事は、脚を引っ張る事はあっても、あまりプラスにはならないでしょう。

それに使う材料や道具などもフィギュア製作で使うものとはまるで違います。
ちなみに自分がいた彫刻コースでは、丸太をチェーンソーやノミで削ったり、
墓石のような大きな御影石を砕いたり、水粘土で泥まみれになり、金属を溶接したり、
どれもフィギュアでは必要無い技術でした。

なのでオススメは「芸大美大を目指す人が通う夜間予備校」で充分です。
基本的なデッサン力さえあればあとは模型雑誌やネットで上手い人から技法を盗むだけです。
でもこの業界はコネクションが造形力以上に重要です。
そういう意味ではメーカーとのコネクションのあるプロ原型師が講師を勤めるフィギュア科のある専門学校はよいかもしれません。
でも自分が行った事が無いので、本当によいかどうかは保証できませんが…。

いづれにしても、好きな事を仕事にするという事は、
好きな事が嫌いになってしまう恐れがあるほどに大変な事だという事を覚悟して進路を選んで下さい。

あとあまりにも例外的ではありますが、本場ハリウッドに単身飛び込んで特殊メイクアーティストとして成功されている方もいらっしゃいますので、
物凄い行動力とリスクは伴いますが海外まで視野を広げれば可能性は0ではないでしょうね。

でもあくまで趣味として、小遣い稼ぎ程度にフィギュアという趣味を嗜むのは充分にアリだと思います。

アドバイスをしていただき本当にありがとうございます。
ものすごく大変なことなのですね。
正直、これまで大変な職業だとは思っていませんでした。
井野さんに詳しくお聞きできて本当に良かったです。
私はフィギュア原型師を目指していましたが、その他にも映画の大道具のお仕事もやってみたいなと思っていました。
なので、フィギュア原型師を諦めるわけではありませんが、もっと他の職業も調べて、まだ高校二年生ですが、将来どのように食べていくかを今まで以上に真剣に考えていこうと思います。
本当にありがとうございました。

兼子さん
こんばんわ

>正直、これまで大変な職業だとは思っていませんでした。

自分もいざこの職業に就いてみるまでわかりませんでした(笑)
この仕事に限らず、趣味の延長線上の仕事は、
たいてい給料が安いので覚えておくとよいでしょう。
なぜなら無料(タダ)でもやってくれる人がいるからです。
たとえば漫画家のアシスタントとかアニメーターとかもそうですね。
将来その道に進みたい若者の気持ちを利用して、
タダ同然でこき使い、身体を壊したら捨てるという怖い会社は結構あります。
働いている若者も、働きながら技術を学べるから安月給でもしかたないと思い込まされています。
だから趣味を仕事にするときは待遇や福利厚生をしっかり確認して入社するかどうかをしっかり見極めてくださいね。

>映画の大道具のお仕事もやってみたいなと思っていました。

自分もその道を目指そうとした事があります。
その道に進むときの注意点としては、
「絶対に映画会社に入社はしないこと」
実は自分も学生時代に、特撮映画の着ぐるみや、セットを作る仕事にあこがれて、ゴジラなどを作っている某映画会社の新卒向け入社説明会に行きましたが、
そこではじめて映画のセットなどを作っているのは映画会社ではなく、映画会社から製作を依頼された下請け会社なんだという事を知りました(笑)
そういう会社は、あるときは映画の着ぐるみを作ったかと思えば、遊園地のオブジェ、テレビCMの小道具などを作ったりしていますので、映画会社専属というわけではないのです。
ですからそういう方面を目指す場合は履歴書を出す場所を間違えないように気を付けてくださいね。
「立体看板」などで検索すれば、結構面白い会社がヒットしますよ。
あとこういう会社はバイトからの叩き上げを社員とする事が多いので、ヘタに高学歴だと逆効果になります。
なので大学とかに行く意味はあまりないかもしれません。
自分も昔こういうところに就職活動をしましたが、
「うちは大卒とかはとらない!」と断られるところが多かったです。

>もっと他の職業も調べて、まだ高校二年生ですが、将来どのように食べていくかを今まで以上に真剣に考えていこうと思います。

そこに気づくとは立派です。
残念ながら日本では立体造型で生きていくのは、
フィギュアであれ映画やテレビの大道具であれ、
かなり厳しいのが現状です。
高校二年生というのは、なろうと思えば、これからまだ何にでもなれる年齢です。
仕事にするには、嫌いな事は止めといたほうがいいですが、好きなことを仕事にするのも結構つらかったりしますよ。
そこそこ好きな事を仕事にして、本当に好きな事を趣味や副業としてやっていくほうが幸せという事もあるかもしれませんよ。
これに関しては自分もまだ答えがでていませんが…

まあまだ高2ですから、多少間違った道に入ってもいくらでも修正ききますから、とりあえず自分の夢に向かって突き進んでください。
陰ながら応援しています。

井野さん、こんばんわ。
高校2年生の私にいつも細かくアドバイスしていただきとても感謝しています。
本当にありがとうございます。
いずれにしても趣味を仕事にするということはとてもとても大変なことなのですね。
親にも趣味を仕事にすることほど大変なことはないと言われていましたが、井野さんに色々とお聞きして改めて再確認できました。

何度も質問すみません。
「残念ながら日本では立体造型で生きていくのは、
フィギュアであれ映画やテレビの大道具であれ、
かなり厳しいのが現状です」とありましたが、私がフィギュア原型師や映画の大道具の職に就こうと思ったきっかけは、海外のヒーロー物のスーツに憧れ、自分で自作のバットマンスーツや(段ボールですが(笑))自作のフィギュアを作り始めたのがきっかけです。
なので、あくまで夢ですが、将来ハリウッドで働きたいと夢見ていました。
井野さんは海外事情をご存じですか?
お手数ですがもしよろしければご意見をお聞かせください。

井野さんの体験談からの貴重なアドバイス、とても参考になります。
本当にありがとうございます。

兼子さん
海外事情は…残念ながらさっぱりわかりません(笑)
紹介できそうなよいコネクションがあれば自分が真っ先に行ってます(笑)
でも私が学生だったころと違って、
いまの時代はネットで「特殊メイク 留学」とか「フィギュア 学校」とかで検索するだけで
沢山の情報がヒットしますので、学ぶ場所を探す苦労ではなく、
学ぶ場所を選択する苦労のほうが多いでしょうね。

映画「フォレストガンプ」の名言で、
「人生はチョコレート箱のようなもの、開けてみるまでわからない。」
というのがありますが、まさにその通りで、
私と同じ芸大を出ていても、作家として有名になっている人もいれば、
パチンコ屋の店員になってる人もいますし、ニートになってる人もいます。
何かをしようとすればリスクが伴いますが、
リスク無くして成功もないので、最終的には自分の意志で決めた学校なり留学先なりに飛び込むしかないです。

ただ、行った事が無い場所の事を偉そうに語れませんが、
業界経験者として言わせていただくなら、
たとえば特殊メイクで2週間ほどの短期海外留学でも最低50〜100万円近い金額がぶっ飛びますし、ただの楽しい旅行で終わってしまう事がほとんどでしょう。
国内の専門学校でも入学者数に対して、世の中が必要とする原型師や、特殊メイクアーティストの数は圧倒的に少ないので、ほとんどの人は全然関係のない業種で働く事となります。
そのリスクを考えると、単純に造型の技術を学ぶなら専門学校がいいといいましたが、
つぶしのきく4年生大学に通いながら、夏休みやサークル活動などで留学や造型活動などをするという方法が安全かもしれませんよ。

井野さん、こんばんわ。
そうですね(笑)
失礼いたしました(笑)
確かに今はインターネットがとても復旧している時代なので調べればいくらでも出てきますね。
なので、海外事情もしっかり調べたいと思います。
私も「フォレストガンプ」大好きです。
「人生はチョコレート箱のようなもの、開けてみるまでわからない。」というセリフもとても好きです。
井野さんがおっしゃる通り、進路が決まりましたら、きちんとした意志を持って飛び込んで行こうと思います!

将来安定を考えて進路を考えようと思いますが、やはり高校2年生の私はまだ夢を叶えたいという強い気持ちがありますので、将来の安定を考えるか、夢に向かって突き進むかを今まで以上に慎重に考えて進路を決定したいと思います。

お仕事忙しい中今まで私の質問に丁寧にお答えいただき本当にありがとうございました。
進路が決まりましたらまたご報告させてください。
その間また迷うことや質問がありましたらまたご連絡させてください。
それでは、今までお付き合いいただきありがとうございました。
一生懸命調べて、行動していきたいと思います!
本当にありがとうございました。

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