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2013年1月13日 (日)

夢のシリコンゴムの…はずだった…

原型師にとって夢のようなシリコンゴムが登場しました。
なんと一つのシリコン型から100回も抜けるそうです…というか抜けるハズでした…。

ちなみに通常ひとつのシリコン型で抜ける数は20~30個
なのでそれ以上の数量を抜く場合は、
反転母型(つまり型の型です。)というものを作って、
シリコン型を量産するわけですが、
これがなかなか手間もお金もかかる面倒な作業なので、
ひとつの型から100個抜けるというのは事実だったら素晴らしい話です。

ただ心配だったのが、ネット上でも
「このシリコンは100回抜けるそうです。」と言っている人は居ても、
「このシリコンで100回抜けました!イェ~イ!!」と言ってる人は居なかったのです。

でも今回はWFまでの時間もあまり無いので、
この100回抜けるシリコンを信じてみようと
あえて反転母型は作らずに作業開始したわけですわ。

型作りの際はもちろん真空脱泡器を使用してゴムから徹底的に気泡を除去し、
レジンを流すたびにシリコン型の表面を保護する離型スプレーを吹き付けました。
なのに…
15個目を抜き終えたあたりからゴムの表面が固くなりはじめ…
25個目を型から取り外そうとした瞬間、

プチプチプチッ…

え!!これってシリコンが千切れる音?
案の定、ゴジラのウロコの間に千切れたシリコンが喰いついていました。

シリコン型を使った事のある方ならご存知でしょうけど、
まずレジンに接している面が、弾力が無くなり固くなりはじめるのが黄色信号、
でもこの状態からでも結構持ち堪えてくれる時もあります。
ですがシリコン型が死ぬ瞬間は突然訪れます。
離型剤を吹き付けていても、レジンがシリコンの型に貼りついて外れにくくなったらもう赤信号です。
力づくで型からレジンを引き離そうと引っ張ると…プチプチプチッと千切れるわけです。

頭部の型は35個目で死に、
腕や足の入っている型も同じく35個目くらいで死にました。
胴体部分の入ってる型は、やはり大きなパーツで熱の影響をモロに受けるせいか、
28個目で死にました。

たしかに普通のシリコンに比べれば10個くらいは多く抜けていますが、
自分で試したわけでもないのに売り文句を素直に信じた自分に腹が立ちます。

シリコン型の寿命は環境や使い方によっても大きく差がでるので、
もしかしたらこのゴムの特性を知り尽くした職人なら100個抜きというのも夢ではないのかもしれませんし、、
もし連続して抜かずに型を休ませながら抜けばもう少し寿命を延ばせたかも?

でも今回、自分が学んだのは、

「自分で試さないうちからカタログスペックを信用するな」

という事と、

「どんなに長持ちすると謳われているシリコンゴムでも、型ができたら早めに反転母型をとっておく。」

という事です。

こんな素晴らしいマテリアルと出逢いましたよ!!というレビューをしたかったのですが、
原因はわかりませんし、自分の使い方が悪かったのかもしれません、
でも自分で試してみてダメだったものを人にオススメはできませんので、
今回はあえてメーカーや品名は公表しない事にします。

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