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2014年1月24日 (金)

粘土よ…さようなら(1)原型師って実は…

さて皆さん、原型師というとどういう人を想像しますか?
昔からの技法を大切にし、融通がきかず、頑固な職人気質…
といった人物像を想像される方も多いかと思いますが、
実はその真逆である場合がほとんどなんです。

というのは数百年の歴史を持つ伝統工芸とは違い、
フィギュア原型師の歴史なんてたかが数十年です。
ですから、いまプロとしてやっておられる方は、
独学か、独学でプロになった師匠から教わった第二世代という事になります。

つまり原型師の使っている道具や材料、技法は、
代々師匠から受け継がれたような伝統工芸と違い、
自らが試行錯誤を経て発見した歴史の浅いものがほとんどなのです。

ちなみに自分がフィギュア造型においてメインに使っている樹脂粘土のスカルピーですら、
日本に輸入されてから20年くらいしか経っていません。

原型師は、既存の道具や材料を使いながらも、
「もっといい道具(材料)は無いか?」と、常にアンテナを張り巡らしています。
それらは造型用品という狭い範囲ではなく、調理器具や、食料品、インテリア用品など、
全然違う分野から発見される事もあります。

この回りくどい前置きで何が言いたいのかと申しますと…

より優れた作品を作る為なら、原型師は既存の技法や道具や材料を捨てる事に未練は無いのです。
それが粘土であっても…。

たとえば自分は石粉粘土「ファンド」に出会った時は感激しましたが、
さらに細かいモールドが再現できる樹脂粘土「スカルピー」が登場した瞬間、
なんの躊躇もなくスカルピーに乗り換えました。

もちろん、作るモノのサイズや条件が合えば、適材適所で独特の風合いのある石粉粘土を使う事もありますが、
食玩サイズの超細密な造型物を作る場合は、
石粉粘土では役不足でスカルピーという選択肢しかなかったからです。

そして今、石粉粘土か樹脂粘土かという問題では無く、
粘土そのものを使う事が最善ではない時代が近づいてきています。

それは3DCGです。

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